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『始原の十二』設定資料

タイトルの意味

『原初人類』の末裔として認定された十二の血族のこと。

参加者の主目的

この世界が滅びに向かっている以上、それを知る多くの人はそれを阻止することが主目的になると仮定する。
抗うもよし、確定する様を見届け散るもよし、そんなこと関係ないとばかりにイチャイチャさせるもよし。

世界観

舞台は現代。『世界の暗部』と通称される組織群が世界を掌握し、秘密裏に『ジャガナート計画』という計画を動かしている世界。

フレーバーテキスト

始原の十二―原初の約定―

現在は序文のみ公開している。

基幹設定

用語

原初人類

超人的な能力を保有した人類種の祖先。おおよそ産業革命以前までは超人性を持っていたとされる。のちに紡績回路の発展によってそれらの能力が退化消滅したが、原初十二血族には断片的に能力が生き残った。
生え抜きで紡績回路を獲得した人類は異端としてしばしば処理されたが、それらは世界の暗部に回収され、紡績回路の発展に寄与した。
現在、実在したという記録の多くは世界の暗部に改竄されており、書類上は伝説の存在とされている。

紡績回路

全生物の脳が大なり小なり持つとされ、人類にのみ確認された特殊な演算回路。存在を観測して観測値を弾き出し、それを元に現象を発生させる。紡績回路は身体機能だが、これの稼働率が100%に達した場合、始原の混沌の一端と接続し『特異者』となる。
原初人類が一般的だった頃に『世界の暗部』が発見したもので、彼らが原初人類を品種改良することで原初人類の子孫に適用したが、それによって原初人類は本来の超人性を失い、退化した。
現在の時間軸において、すべての人類が扱うことができる。

特異者

紡績回路の稼働率が100%に達し、『始原の混沌』に接続した人間。希少な人間であり、『始原の混沌』の機能から流れ出たものが『異能』として付与される。
『創造系統』『変成系統』『操作系統』に大別され、さらに強度に応じた位階がある。日本では起承転結(最高位:結階)、海外ではSABC(最高位:ランクS)で格付けされる。起承転結は主に大摩衆が用いている。
肉体に作用する異能を『特異体質』と呼ぶ。

創造

無から有を作り出す。といっても、『始原の混沌』の末端にアクセスし、それを利用して作り出すだけである。位階が最高位までになると、空間自体を生み出すことが可能(その場合、個人個人がイメージを固めることが多い)

変成

存在の形状を変える。一般的な紡績回路の行使と違って観測値を弾き出す必要がなく、非常に高速。位階が上がれば上がるほど、変成速度や変成効率が向上する。

操作

存在を意のままに操る。位階が上がるごとに複雑な操作ができるようになる。

選別者

特異者の中でも、『人類終焉』に役割を持つ5つの特殊な異能を保有する者を指す。
彼らが一同に会したとき、『人類終焉』が発動する。

鬼火

火炎の創造・変成・操作。『人類終焉』以前には発生規模が抑えられているため、他の火炎発生系の異能と区別がつかない。『劫火の再現』の役割を持つ。
『人類終焉』終了直後に死に絶えることが運命づけられている。

石化の天眼

眼を媒介した速度操作。『人類終焉』以前には制限されており、視界に収めているものにしか作用させられないが、『人類終焉』の際には一度視界に入れたものには半永久的に作用させることができる。『劫火の促進』の役割を持つ。
『人類終焉』終了直後に死に絶えることが運命づけられている

真理の瞳

ありとあらゆる物、万物を視認するだけでその本性を看破する。『新世界の指導者』の役割を持つ。
『人類終焉』終了後、世界が混乱を取り戻した直後に死亡することが運命づけられている。

不老不死

決して衰えず、決して死なない。『人類終焉』以前は、不老長寿無病息災くらいに制限されている。付与された時点で成長が止まるようになっている。『俯瞰からの観測と記録』の役割を持つ。
『人類終焉』終了後、世界が混乱を取り戻した直後に死亡することが運命づけられている。

顕現

口にするだけですべての言霊が物質化する。『造物主』の役割を持つ。
『人類終焉』終了後、死して創世神となり、新人類の精神的支柱になる。

人類終焉

『旧人類の末裔』である原初十二血族が『新人類』である現人類に取って代わること。『鬼火』と『石化の天眼』によって地上を一掃し、『顕現』で創造しなおす。そして新人類を『真理の瞳』が導く。
本来は『始原の混沌』が持つ『頂点種族交代機構』という意思を持たない仕組みだが、『選別者』がその機能の一部を持っているため、選別者が一堂に会さない限りは動作せず、選別者を介することで意思を持たせることもできる。想主はこれを利用して旧人類と新人類の交代という方向に操作した。

始原の混沌

宇宙が生まれる遥か前から存在したあらゆる存在・概念の源泉。別に端末とかいないし、生命体にアクセスするだけの意思もない。ただの膨大な情報プールで、存在と概念の製造ライン。
創造系統の特異者は、これの『存在を製造する機能』に一瞬だけ接続できる。

これは多量接続を想定した設計にはなっておらず、人類の多くが紡績回路を発達させて接続してくるようになったことでいわゆるエラーが発生し、機能が細切れに流出して『異能』になった。
『選別者』の異能は、『頂点種族交代機構』という頂点種族を不定期に交代させるシステムが部分的に流出したことによって発生した。また、これによって『頂点種族交代機構』を始めとした様々な機能が機能不全に陥っており、遠くない未来に始原の混沌自体が壊れる可能性がある。

アカシャ

別名:アカシックレコード。
『全知の書庫』とも言われる過去・現在・未来の知識を保有する概念。始原の混沌が保有する記録媒体。
かつて原初人類のすべてが『現在』の知識にアクセスできていたが、今は炎上一族のみがアクセスできる。

ジャガナート計画

ジャガナートとは『止めることのできない巨大な力、圧倒的破壊力』という意味。『世界の暗部』が推進する人類刷新計画。
最終目的は、『人類終焉』を起こして原初十二血族が率いる新しい世界を作ること。そのために、想主は『選別者』の集結を図っている。

組織

世界の暗部

政治的に影響力を持ち、『ジャガナート計画』を遂行する群体である世界の闇組織や秘密組織、企業体の総称。
かつて原初人類に紡績回路を適用させることで、結果的に退化させた原因。しかしそれは本意ではなく、また原初人類を復活させようと計画を発足した。
実質的な盟主は『名もなき刃』の想主。
彼らを止めない限り、ジャガナート計画が止まることはない。

名もなき刃ネームレス

世界に支部を置く大規模な思想集団。原初人類に回帰することを思想の基軸に据えている。世界の暗部の中心的な存在と言われている。

大摩衆

表向きは仏教系宗教法人を名乗る特異者集団。異能を用いた他者救済を目的としている。かつて天地血風が所属していた。

原初十二血族

『名もなき刃』を始めとする世界の暗部が見つけ出した、原初人類の末裔とされる人々。初代から当代に至るまで、紡績回路とは別になんらかの人間離れした資質や体質を有し続ける特殊な家系のこと。
紡績回路が進化していないわけではなく、大なり小なり紡績回路を稼働させることができる。なかには、資質などを維持したまま特異者になっている者もいる。

原初十二血族

御剣みつるぎ

日本で発見された『筋組織制御の特異性』を有する血族。
筋組織を自在に操ることによって、槍や弓などの原始的な武器の制作や手工芸に異常なまでに秀でている。
とくに刀剣類の制作に関しては抜きん出ており、はじめて鍛えた刀でさえ大業物になる。

戎具じゅうぐ

日本で発見された『観察・空間把握能力の特異性』を有する血族。
特に兵器設計にその真価を発揮し、実際に観察した兵器の構造を把握、それを再現できるだけの設計図を描くことができる。また、状況に応じて必要なだけの機能を持った兵器を設計可能。

戦場いくさば

日本で発見された『細胞増殖の特異性』を有する血族。
成長限界というものが存在せず、鍛えれば鍛えるほど強くなり続ける。好戦的な性質と相まって、戦闘分野にその真価が発揮されており、常人ではありえないほどの戦闘センスを生まれながらに持ち、戦具であればどんなものも扱える。
その性質ゆえに常に戦場を求めて各地を渡り歩いており、海外で従軍して戦闘行動をしている者も少なくない。その名の通り、代々戦場に身を置いてきた。

シュティレStille

ドイツで発見された『遺伝子解析・複製能力の特異性』を有する血族。
吸血を行なうことで遺伝子をコピーあるいは上書きし、他の原初十二血族の特異性を模倣できる。生きるために吸血が必要不可欠というわけではない。

レーベンLeben

ドイツで発見された『回復能力の特異性』を有する血族。
超常的な回復速度を持ち、身体の損傷を瞬時に塞ぐことができる。

作為さなり

日本で発見された『頭の回転速度の特異性』を有する血族。
あらゆる交渉事を、口先だけで成立させるだけの先天的技能を有する。それは弁舌に真価を発揮し、係累のほとんどが天賦の才を持つ詐欺師となっている。

炎上ひかみ

日本で発見された『現在理解の特異性』を有する血族。
『アカシャ』に接続し、現在にまつわるすべての情報にアクセスすることができる。存在自体が『理解器官』となっており、五感を壊そうが理解を止めることは叶わない。

流水ながみ

日本で発見された『適応能力の特異性』を有する血族。
ありとあらゆる環境に適応して生き延びることができる。そのため、どのような場所でも生存可能であり、毒などじわじわ死んでゆくものには適応し死なずに済む。

オブテインObtain

アメリカで発見された『表皮感応の特異性』を有する血族。
相手の皮膚に接触することで記憶を読み取ることができる。

天地あまつち

日本で発見された『器官増設の特異性』を有する血族。
他者の脳を食らうことで紡績回路を取り込み、体内に紡績回路の器官を増設することで異能を奪い取る。

ミリアーディмириады

ロシアで発見された『精神確立の特異性』を有する血族。
必ずすべての血族が、精神交換ができる異能を保有する。この血族の慣習として、十年に一度は別人と精神交換を行なう。

弓懸ゆがけ

日本で発見された『感覚領域の特異性』を有する血族。
脳の感覚領域が強化されており、どんなに遠くでも正確に狙い撃つことが可能。

キーパーソン

名も無き超越者ネームレス

『世界の暗部』が最初に接触した『紡績回路』を顕在化させた原初人類。超人的な資質を維持しながら『紡績回路』を十全に稼働させていた。
この人物がいたことにより、『世界の暗部』は原初人類全体に『紡績回路』を適用させようと目論んだ。

想主そうしゅ

思想集団『名もなき刃』のトップ。誰も本名を知らない。最初に原初十二血族について言及した人物。
炎上の人間と接触したことで自分が選別者であることを知り、また選別者が5人集まることで人類が滅びることを知ってジャガナート計画を発足させた。
『不老不死』の選別者。

頭目

大摩衆を率いる禿頭の男。特異者による救済を掲げており、自身も身を隠す異能で救済を実行する。
血風は危険思想が過ぎたため、破門の判断を下した。

戦場いくさば あおい

戦場一族の係累で、短槍1本で現代の戦場を駆ける怪物。
『真理の瞳』の選別者であり、想主の思惑も早々に看破し、彼から逃げる生活を送っている。頭目を始め多くの異能者に想主の思惑を話し、対抗勢力を練り上げるメッセンジャーとなっている。

天地あまつち 血風けっぷう

天地一族の係累で、結階変成系統特異体質『白刃体質』の持ち主。血肉から刃を生やすことができ、日本刀の刀身を好んで生やす。
禿頭で僧侶の出で立ちをしているが、とっくに破門されており無所属。戦闘時は僧衣をはだけさせて全身くまなく日本刀の切っ先で覆う『刃鎧』を稼働させる。その姿と俊敏さから『刃裏鼠エッジホッグ』の異名を取る。
人誅救世じんちゅうくぜ』を標榜し、単独で『世界の暗部』を先端から切り崩そうと行動している。

作為さなり 贋造がんぞう

作為一族の係累で、『世界の暗部』の組織間をふらふらする詐欺師の老人。武器商人交渉人なんでもござれ、その弁舌で金を巻き上げることを生き甲斐とする。
『想主』と交流があり、秘匿通信で会話し、交渉を請け負う仲。

災禍さいか 火砕かさい

すべての原初十二血族の要素を持つ人造人間。想主の手によって生み出され、彼の右腕を務める。
彼に非常に忠実だが、その心の内は計り知れない。